北アルプス後立山連峰縦走 鹿島槍ヶ岳・五竜岳

山域:北アルプス後立山連峰 鹿島槍ヶ岳・五竜岳
日程:2016年9月16日ー17日
コース:
<1日目>扇沢(柏原新道登山口)ー種池山荘ー爺ヶ岳ー冷池山荘 約5時間
<2日目>冷池山荘ー鹿島槍ヶ岳ー八峰キレットー五竜岳ーテレキャビン 約9時間
パーティ:単独
カメラ:Pentax K-30


9/16 5時半。昨夜新宿を出発した高速バスは扇沢に到着した。高速バスのおかげで北アルプスへのアクセスは本当に便利だ。台風が接近していることもあってかバスは空いている.。隣の席に乗客はおらず、広々としていて快適だった。扇沢に来るときは大抵アルペンルートで立山方面に行くばかりだったが、今回は違う。車道を徒歩で10分程度戻り、柏原新道の登山口に向かう。ここから後立山連峰を縦走する。6:45柏原新道登山口を出発。ただ黙々と登るのみ。左手後方には針ノ木岳が見える。登山道が左へ曲がりトラバースするように稜線へ続く。標高が上がってくるとダケカンバの白い幹と赤や黄色に色づき始めた紅葉樹が美しい。9:30種池山荘に到着。ここからは本日の最高地点となる爺ヶ岳を目指す。振り返ると近景にはハイマツの緑と紅葉樹が、遠景には立山連峰が見渡せ、素晴らしい景色が広がっている。そしてつがいの雷鳥にも出会うことができた。
立山連峰と種池山荘

紅葉と鹿島槍
10:45爺ヶ岳中峰。今日は残り冷池山荘まで下るのみ。もうちょっと歩いておきたいところであるが、テントサイトの都合上仕方ない。11時半冷池山荘に到着する。幕営料は一人700円、水は1L150円。テントサイトは山荘から8分ほど登ったところにある。この8分結構しんどいです。トイレ行くだけで8分の道のりを行って帰らねばならぬのである。しかし、テントサイトはとても見晴らしが良い。正面に剱岳が堂々たる山容を見せてくれている。暇すぎて、昼寝と読書とカメラと…あとコーヒー飲みたいけど、水もったいないから今は一杯だけ。午後少し雨がぱらつくが、結局この日は本格的降ることはなかった。日が沈むと、月が出てきた。昨日は十五夜でしたね。

9/17 4時起床。今日は午後から天気が崩れる予報。できたら午前中に五竜山荘についておきたい。と言いつつ特別早起きはしていない。早く起きるより、速く歩く。朝食はコーヒーとビスコで簡単に済ませる。朝はさすがに寒い。カメラを持つ手がかじかむほどに。5:20出発。あたりは明るくなりライトは必要ない程度。雲は多いものの天気は悪くなく、富士山まで見える。
爺ヶ岳と富士山
布引山遠くないか?と思いながら、ずんずん登っていると、6:40ようやく山頂に着いた。ここで一息と思って道標を見てみたら、「鹿島槍ヶ岳山頂」と書いてあるではないか。ということで鹿島槍登頂。これから通過するキレットとその先には五竜岳が現れる。
八峰キレットと五竜岳
鹿島槍から一気に下ると、はしごとともに「ここがキレット〜」と書かれた木札が現れた。ここがキレットですか…ほっそい稜線を想像していただけに予想外だった。確かに左手が切れ落ちているけど、さほどの高度感はない。それにすぐ終わってしまった。
ここがキレット
8:20八峰キレット小屋に到着。ここからは五竜岳目指して登り続ける。まずは北尾根の頭を目指して歩いていると、2パーティ前を歩いているのに気付いた。鹿島槍までの登りで、同様に冷池を朝出た人たちは抜いたと思っていたのだが。北尾根の頭(9:40)あたりで、単独の男性(Sさん)と女性二人組に追いついた。単独の男性は昨日柏原新道で追い抜いた人だった。話をすると、同じ夜行バスに乗ってきたことが判明する。今日は朝4時に山荘を出てきたらしい。女性二人組はそれよりさらに早く出たそうだ。確かに、五竜山荘までエアリアのコースタイムで約9時間。午後天気が崩れることを考えると、それが懸命な判断だ。ここからさらに岩場を登っていく。キレットより何十倍も五竜直下の登りはしんどい。これを下るのは結構怖いだろう。
G5だかG4だか?

四頭筋をいじめながら、11時五竜岳山頂に到着。一気に登山客増える。そのせいでなんか萎える。11:40五竜山荘に到着。ここで進退を考える。当初の予定ではここで幕営して、翌日唐松&八方尾根。しかし、天気予報を見ると今日これから雨降りそう&明日は朝から降水確率90%。案としては、 ①予定通り五竜山荘で幕営、②まだ早いし唐松山荘まで行って幕営、③遠見尾根で今日下山。今夜から明日にかけて確実に雨。そして、百名山2座踏んだ満足感もあるし、今からなら東京まで帰れそう。ということで、③を選択。と考えていたら、単独のSさんがやってきた!Sさんも今日中に下山することにしたようだ。お先に下りますね。長い遠見尾根を下っていると、14時ごろついに雨が降り始めた!!15時テレキャビンに到着。遠見尾根の長い下りは、広いした足には良くない。
五竜岳


さらに、新宿行きの高速バスを待っていると、またSさんと再会!再会ってのも変だけど、これで4回あったことになる。ここらへんで宿に泊まることも考えたそうだが、どこもいっぱいで帰ることにしたそうだ。結局、行きのバスから帰りのバスまで全て一緒でした。一人で山に行くとこういう出会いもあって面白い。





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