デトロイト美術館展 上野の森美術館

上野の森美術館で開催されているデトロイト美術館展に行ってきた。
デトロイト美術館のことはよく知らなかったけど、著名な画家の作品を数多く所有しているみたいだ。自動車工業で潤った資金で、ルノワール、ゴッホ、ピカソなど名だたる画家の作品を所蔵している。


ディエゴ・リベラ「デトロイトの産業」
メキシコの画家ディエゴ・リベラによる壁画、を再現したもの。
デトロイト美術館の中庭にあるらしい。デトロイトらしく自動車製造の様子が描かれている。結構面白いのに、注目している人が少なかった。動線とかもう少し考えて配置したらもっと注目されるのに!


今回の企画展では、
印象派の時代から、ポスト印象派、そしてドイツ退廃芸術、さらにピカソやマティスなどの20世紀の絵画というながれで著名な作品が並んでいた。行った日が撮影可の日だったので、いろいろと写真を撮れたのは良かったが、周りのシャッター音が気になるし、いい場所で撮影しようとして鑑賞の邪魔になっている方々も見られた。

ルノワールに始まり、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ・・・とこれでもかと続く。
だが正直作品数は多くないし、なんかあまりまとまりもない。まあ、印象派はともかくポスト印象派は別にまとまりのあるものではないのでしょうがないけれど。あと、ゴッホの自画像が明らかに客寄せパンダ的な展示のされ方をしている。。。

まずはルノワールの作品が並ぶ

ゴッホの自画像

ゴッホの「オズワーズ川の岸辺、オーヴェールにて」
日本発上陸らしい!

ドイツ退廃芸術は、いままでよく見たことがなかったので、今回作品をみることができて良かった。ナチスが退廃芸術として、当時のドイツ絵画を非難したことによって、皮肉にも定義された。力強い色彩で描かれているけれど、どことなく不健康そうなそんな絵画たちが並んでいた。
カール・シュミット=ロットルフの「雨雲、ガルダ湖」という作品が気にいった。イタリアにあるガルダ湖と周辺の山々に雲間から陽射しが降り注ぐ様子を描いた作品である。しかし、どことなく北方的な感じの神秘的かつ寂しさの漂う雰囲気である。ドイツ人が描くとイタリアもこうなるのか!

最後には、ピカソ、モディリアーニ、マティスの絵画が並んだ。

アンリ・マティス「コーヒータイム」
なんか可愛い。


全体を通して、日本でこれだけのピッグネームの作品を一度に見れるということは非常にすごいことだと思う。しかし、企画展としての面白みには少々かけるなぁという感じだった。
なんというか、ストーリーがないというか。面白かったと人に話したくなる感じがないのが残念だ。

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